鳥のうつ病闘病記 ~その②~
10月の半ばに差し掛かっていた。相変わらず憂鬱な気分は取れない。
友人の情報を頼りに、鳥は精神病院に行くことをついに決めた。
クリニックに続き二回目だったので、
一ヶ月半毎日憂鬱な気分に包まれている。
病院の予約が取れたのは、11月の頭だ。精神病院は、
そういった病院も友人から紹介してもらったが、
10月も終わりを迎える頃、
その次の時間はまた担任の鳥の授業だ。あと15分後程に教室に向
その時ふいにどうしようもない不安が鳥を襲った。
特にトラブルがあったわけでもない。なぜだ。
すると、目から涙が溢れてきた。涙がなぜ出るのかわからない。
このままではまずいと思った。
職員室には自分以外誰もいない。
普段校長とはそこまで親しく話さないので一瞬迷いはしたが、
「どうした!?」
校長が泣く鳥の姿を見て驚く。
「校長先生・・・。涙が・・・・・・止まらないんです・・・」
泣いているせいで上手く話せない。
「そうか、ひとまず座りな」
鳥は校長の言う通りに、校長室のソファに座った。
「一体何があった?」
「わからないんです。急に教室に行きたくなくなって、
「ふむ・・・。なにかトラブルでもあったのか?」
「いえ、でも実は九月からずっと自分が変で…」
鳥は異変の始まりから、クリニックに行ったこと、
話している内に頭の中が冷静になってきて、
「そうか。色々大変だったな・・・。どうだい、
気付くと鳥の授業が始まる時間だった。
「あ・・・はい。なんか大丈夫そうです」
「良かった。もし無理そうだったらまたここにおいで。
「はい、いきなりすみませんでした。ありがとうございました」
「いいの。いいの。なんか訳わかんなっちゃうこと、
校長は笑顔で送り出し、
数日後、仕事中に体がぐったりとした。
風邪だと思い、放課後に熱を測ると微熱だった。
先日の件があってから鳥は細かく自分の状況を校長に伝えていたの
伝えると、
指示通り病院に行き、その日は早目に寝るようにした。
次の日、眼が覚めても体がだるかった。微熱も続いていて、
そして、その次の日から鳥は出勤できなくなった。