眠れない鳥

眠れなくて始めたブログ。

<大水滸伝>は、読んでおけ!!

 

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回は、鳥の人生のバイブルの一つ

<大水滸伝>をご紹介します。

 

<大水滸伝>とは、北方謙三さんが描く水滸伝、楊令伝、岳飛という三つの小説

全五一巻の総称です。

 

はい、ここで読書嫌いな方は「うっ」と敬遠された方もいますでしょう。

というか読書好きでも51冊は引きます。なげーよ。

 

でもちょっと待ってください。

まずは水滸伝の一巻だけでもいいんで読んでみてください。

 

私はこの小説を今まで何人もの方々に紹介してきました。

そして、なんと約9割の方が水滸伝19冊を読破しています。

また10割の方が2、3冊は読んでハマってました。

 

離れた方はそもそも読書習慣のない方でしたが、

水滸伝読破した方の中にも読書習慣のなかった人がいます。

 

つまりそれくらい読みやすく面白いんです。

 

歴史物だけあって、めちゃくちゃ登場人物は多いですが、

ここが作家の腕の素晴らしいところで、

一人一人の登場人物の個性が際立っていて感情移入がしやすいんです。

 

それぞれ魅力があるので、大人気な人物だけでなく、

あの人物も好きだ、私はあの人物が、などと話が弾みます。

 

当然登場人物だけでなく、話そのものがアツいです。

 

そもそも水滸伝三国志西遊記に並ぶ小説ですが、

未完成の物語であり時系列もめちゃくちゃな物語で

読み物としてはすごく残念な印象の多いものでした。

 

物語としては、ひどい国があって、

志のもとに集まった豪傑達が集まって反逆するという

アツい設定にも関わらず内容としては無理がある感じだったのですが、

作家の北方謙三さんは見事に立て直してくれました。

 

緻密に物語を組み立て直し、話としておかしなところは

全て辻褄の合うようにし、無理のある設定も可能な限り現実味を持たせ、

再構成されたのが北方水滸伝

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読めばわかりますが、これが北方さんだけの頭の中で

組み立てられた世界だと考えると正気を疑いますよ。

正に天才です。

 

話を戻し、私がなぜ<大水滸伝>を人生のバイブルとしているのか

 

それは、一人の一人の漢の生き様が丁寧に描かれており、

人はどのように生きるべきかという永遠のテーマに対し

様々な角度から答えらしきものを感じることができます。

 

加えて、組織論やリーダー論、男女の恋愛など

幅広いテーマが扱われており、この小説から学べることはホントに多過ぎるのです。

 

水滸伝を読んでいた当時の私は大学生で

部員数100名を超える部活の部長だったので、

水滸伝の組織論・リーダー論には目から鱗でした。

19冊なんてあっという間に読破でしたよ。

 

物語としてだけでも秀逸、そして得られるものも珠玉のものばかりと、

個人的には最強の小説です。

 

歴史小説の性格上、男性キャラが多いですが、

女性が読んでもめちゃくちゃ面白いのでご心配なく。

 

現在は、岳飛伝が文庫版で毎月刊行されている最中で、

文庫派の私はまさに今クライマックスの岳飛伝を読んでおり、

毎月血をたぎらせています。

 

もう一度言わせていただきます。

 

人生損しない為にも、

水滸伝一巻だけは読んでおけ!!